イグニス

イグニスは、活火山や地殻変動が激しい灼熱の地を主な生息地とする、極めて希少な存在です。その体表はマグマの熱にも耐えうる頑強な鱗で覆われており、常に周囲に摂氏数千度に達する炎のオーラを放っています。このオーラは、イグニスに近づく者すべてを焼き尽くす**「不可侵の盾」**として機能します。 常に炎が燃え盛る荒野や火口付近を縄張りとし、他の生物が立ち入ることを許しません。炎そのものをエネルギー源として吸収すると言われています。また、火山活動によって放出される硫黄や鉱物を摂取し、体内で特殊な燃料に変換していると考えられています。エネルギーを蓄積し、高熱のオーラを維持するため、一日の大半を火口や溶岩溜まりの近くで静かに過ごします。この「瞑想」の時間中に不用意に近づくことは、最も危険な行為とされています。 瞑想中は、体表の炎の揺らぎがわずかに静まり、その姿はまるで燃える岩の彫像のようになります。

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